男子目線で「ストーリー・オブ・マイ・ライフ 私の若草物語」【にどねシネマ】

2020/07/23

にどね 男飲み映画レビュー

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実は、小学生の頃は小説とか書いてました。
未だいつしか文学賞をもらう夢をみます。にどねです。

まだまだ映画館ではリバイバル上映も多いですが、
今回は数少ない公開映画「ストーリー・オブ・マイ・ライフ 私の若草物語」を観に行ってきました!

若草物語の原題はLittle Women で、ある四姉妹についての物語です。
TwitterのTLでは女性の感想を良く見ますが、にどね的には
男子も観とけよ!
です。傑作なので、ぜひ男女関係なくみんなに観てほしい作品です。



現代だからこそ観るべき四姉妹それぞれの人生


「若草物語」自体は19世紀に書かれたものです。
なので、劇中の時代背景も19世紀の南北戦争下のアメリカとなっています。

しかし、作品のテーマは人生の選択・幸せってなんだろうという現代にも通じるものです。
以下四姉妹について。
  • メグ=長女(エマ・ワトソン): 
    • 女優を目指し、裕福な生活に憧れる。
  • ジョー=次女(シアーシャ・ローナン):
    • 本作の主人公。ボーイッシュな印象。勉強ができ、作家を目指している。ちょっと短気。
  • ベス=三女(エリザ・スカンレン): 
    • ピアノが得意だが、病弱。他の三人と比べておとなしい性格。
  • エイミー=四女(フローレンス・ピュー): 
    • 絵の才能があり、伯母とともにフランスへ留学する。頑固で気の強い性格。

それぞれに素晴らしい才能がありながらも劇中では、
夢を追いかけるのか、恋人の取り合い、結婚をするのか、お金のために生きるのか
など、誰しもが人生で迫られる選択を彼女たちも悩みながらも、自分の決断で決めていきます。

そして、四姉妹それぞれが人生の中でそれぞれの形の幸せというのを見出していきます。
別に時代や性別によって人生のステレオタイプなんてないし、
自分で自分の人生決めてキャリアを作っていこうというメッセージは、
本当にベースが19世紀に書かれたとは思えないほど、今の私たちに刺さります。

今いる人生のフェーズによって、それぞれの登場人物に共感できるんですよね。
もはや女性だからとか関係ないです。男女問わずきっと共感できると思います!

画が美しすぎる美術の作り込み


映画って、ただただ何も考えずに圧倒的な画を大きなスクリーンで観る
というのも楽しみの一つだと思うんですよね。

その点でも「ストーリー・オブ~」は素晴らしいです。
衣装、屋内装飾は本当に19世紀後半当時の雰囲気を感じさせてくれますし、
海辺や草原でのシーンも開放感たっぷりで気持ちいいです。

にどね的には、舞踏会で踊っているシーンがおすすめです。
永遠に観れるレベル。

アカデミー賞で衣装デザイン賞を獲っているだけあります。

アクションやホラーもいいけど、たまにはこういうのも


夏だし、爽快なアクションや叫べるホラーもいいんですが、
たまにはこういうのを座席に深めに腰掛けて観るのもいいんじゃないかなって思います。

悲しい、寂しいニュースも多いですが、ちょっとだけ前を向ける気がします。


にどねでした。

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