締め切り間近!映像制作フリーランスは死の淵に何を思うか

2020年8月1日土曜日

たか たかの映像コラム 男飲みジョブ

みなさまこんばんは。たかです。

先日フリーランスと正社員の比較記事を書きましたが

フリーランス時代の(今もやってますが)大ピンチだったエピソードをお話しできればと。

全責任が双肩に乗る件

フリーランスは正社員より稼げます。とても。
しかし”稼ぐ”ということはその分責任もあります。会社員でも同じことでしょう。
一度4ヵ月弱拘束されて300万という案件を引き受けたことがあります。その当時の僕にとっては非常に大きな仕事でした。
ある年とある音楽系イベントの案件をちょこちょこっと手伝い、翌年にそのイベントに使われる映像を丸ごとやってくれないか、といった内容でした。
実績が評価されたと感じ深く考えずに二つ返事で了承しました。これが良くなかった……。

実績が評価されたと書きましたが決してそれだけではなく、安く抑えようとした制作会社のディレクターの思惑も大きかったかと思います。今なら分かります。

ボリュームとしては4分10本程度の映像で、開催日(納期)も3ヵ月以上先なのでやれると考えていました。
蓋を開けると映像は修正だらけでなかなか完成しない。(これは双方に問題がありました。)
必要な素材はいつまでも入ってこない。(これは先方ですね。)
追加で行う作業が増える。(これも先方。)
等々……。

ディレクション作業(監督のようなもの。クライアントとすり合わせてこんな感じで作ってこういう物にしましょうといった指示を制作者に出す人。)も結局セルフでやる感じになり、セルフディレクションで1人で回せるのは精々1-2本/月だな、とその経験を通して感じました。それが得られたのはとても大きいです。
これだけの案件は他のフリーランスの人に投げたりすることが大事です。(そこでフリーランスは会社員のような組織の強みが欲しくなる……)
そして作業が追加されたら都度お金の話をしましょう。
そうでないとクライアントはいつまでもボリュームマシマシにしてきます。

結局必要な素材は先方の作業の遅れで送られてこず、本番当日の朝は素材が来なかったことから構成を丸ごと変える必要があり、ノートPCで映像の書き出しをしながらタクシーで会場へ向かいました。
マンパワーが足りず他のフリーランスの人へ作業を投げましたが、その判断とやってくれる人を見つけるのに時間がかかり、10本作って300万が僕に入ってくるはずが内の2本を約100万で他の人に投げました。
金はかかるのに時間がなかったせいで成果物はうーん、といった状態で非常に申し訳なかった&損です。
もしこの時何かの機材が壊れたら逝ってましたね。
当然翌年からその案件はウチには来ていません。そして僕の取り分は120万程になりました。向こうが満額を払うのを渋ったためでもあります。
今の僕なら「翌年以降案件が来ることもないだろうし、もらえるだけもらってやろう。」といった図太い考え方が出来ますが、当時の僕は責任を感じてネガティブな考え方になり言われるがままの額に同意してしまいました。
「損害賠償っていくらかかるんだろう……。」といったことを案件の後半は考えていたと思います。
ちなみにフリーランスなども加入可能な損害賠償保険なるものがあるそうです。



フリーランスも良いところはあるんですけどね……。
こういった事態に陥ることもあるため、そんな時は正社員で周りのフォローが受けられる環境が羨ましくもあります。
しかしやはりこういったピンチに大きく成長できました。
それから自分のいざという時の限界というものを知ることが大事かと思います。

こういった話をする機会があればいつかまた。
では

QooQ