ピクサー観てない人ほど観てほしい魂こもった音楽とCGアニメ「ソウルフル・ワールド」【にどねシネマ】

2021/01/19

にどね 男飲み映画レビュー

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前にみやもがDisney+を紹介していたのを見て、
新年早々新しい動画サブスクに入ったにどねです。

早速色々ウォッチしてますが、
めちゃくちゃ心にくる作品を見つけたので紹介します!

「ソウルフル・ワールド」

ピクサーお家芸のほっこりできるエナジーチャージ映画

ピクサーといえば、
トイ・ストーリーシリーズやファインディング・ニモ、
最近だとリメンバー・ミーのような、
仲間や家族の絆をテーマにしたほっこりする映画が多いですよねー。

今回の「ソウルフル・ワールド」も、
ピクサーらしいハイクオリティなCGと心に響くストーリーで、
しっかりほっこりして心を充電できる作品。

今作は題の通り「魂(ソウル)」がテーマ。
作中に青い妖精のような「魂」が出てきますが、
見た目も動きもなんだかかわいい。

魂っていう誰しもが知っているけど、
擬人化/可視化するのが難しいものをいい感じに表現するところにピクサーの凄さを感じますねえ。
しかも魂ごとにちゃんと個性があるんですよ。


お話は、ジャズミュージシャンを目指す主人公と、
ちょっとやんちゃなとある魂(22番)との凸凹コンビが、
現実世界や魂の世界でドタバタ繰り広げながら、
主人公の夢を叶えるために奮闘する内容ですが、
わかりやすいストーリーでとっても観やすかったです。


この22番という魂が「現実世界が嫌い」という面白い設定になっているのが良かった。
ひょんなことから現実世界に行くことになってしまう22番がどうなってしまうのか、ドキドキもありワクワクもありで中盤以降はどっぷりソウルフル・ワールドの世界観に浸かってしまいました。

ソウルを感じるジャズ演奏シーンも最高

先述したとおり、安定のピクサーアニメーションなので、
CGのクオリティの高さは言わずもがななのですが、
今作は主人公がミュージシャンということもあり、
実際にジャズナンバーを演奏するシーンが登場します。

そこもなかなかの見どころです。
曲がめちゃくちゃ良い上にシーンの臨場感もあって、
それこそまさに音楽にソウルを感じました。

演奏シーンだけでも繰り返し観れる、うん。

随所に良質な音楽が散りばめられているので、
ぜひ字幕でも吹き替えでも楽しんでみるといいかもです。
吹き替えだと昨年ヒットした瑛人さんが歌ってたりします。

ピクサーって子ども向けでしょって思ってる人にこそ観てほしい作品

にどねは子どもの頃とか学生の頃は
実はそんなにピクサー映画って好きじゃなかったんですよね。

CGよりもジブリみたいなセル画のThe 日本アニメの絵で育ったので
最新技術感ある3DCGはなんだか「着色料めっちゃ多い海外のお菓子」みたいな感じで、どこかすっと観れてこなかった…。
(意外とこういう人いない?僕だけ?)

しかし!ピクサーいいじゃんって思えてきたのが、
「リメンバー・ミー」であの圧倒的な美しい死者の世界とできすぎている音楽+CGの緻密な合わせ技を観た時でした。

当時は誘われて劇場で観たんですが、
大きなスクリーンのCGアニメーションで感動するなんて
観る前には全く思ってなかったので雷で打たれたような顔して帰りました。


今回も音楽との素敵なコラボレーションはもちろん、
彼が住むNYの町並みや主人公の実家のテーラー、
ムーディーなジャズクラブや薄汚い地下鉄の駅など、
日常的な風景が丁寧にかつどこか輝いているように描かれていて、
まさに「リメンバー・ミー」を初めて観た時に近い感覚になりました。


大人になってストーリーの深さにも気がつけるようになったところも
ピクサー映画を観る動機として大きいかもしれないですね。

特に今作は登場人物のセリフ(古い偉人名が出る)や
世界観からして大人にターゲットされている作品なような気がします。

だからこそ、大人に向けたメッセージも強く込められていて、
主人公が見つめる地下鉄で通勤するサラリーマンたちは
どこか自分に重ねてしまったりするんですよね。

まじで出社するときはあれくらい顔死んでると思う…。
だからこそ本作のメッセージは大人に強く刺さってそう。

そんな感じで、
大人のためのピクサー入門としても良い作品なんじゃないかと思いました。


ピクサー食わず嫌いしているなら、
本作から「試食」してみるのもありかもよ?


にどねでした。

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