【ネタバレなし!】「クイーンズ・ギャンビット」からハマるチェスと映画【にどねシネマ】

2021年1月3日日曜日

にどね 男飲み映画レビュー

2021年もガンガン行きます。にどねシネマ。
年初は、2020年末に観ていた作品を中心にご紹介していきましょう。

本年最初のテーマは「チェス」。
日本人にはあんまりなじみのないボードゲームですが、
世界では最も多くプレイされているとも言われているんですねえ。

にどねは、ルールは知ってるけれども全然強くないです。

昔外国の方と話をしていたら
「お前チェスやったことあるのか?」と聞かれたので、
「ルールはわかるぜ!」って返したらやることになって、
それはもうボコボコにされました。20手まで持たない。

将棋とも似ているんだけど、
取ったコマは再利用できなかったり、
キャスリングのような若干トリッキーなルールがあるのが
少し特徴的かもしれません。

こんなにもチェスやりたくなる作品があったか?といいたくなる「クイーンズ・ギャンビット」

そもそもこの記事を書くことになったのは、
Netflixで配信されている「クイーンズ・ギャンビット」という作品を観たからなんですね。

もともとチェスはルール知ってる程度だし、
タイトルの「クイーンズ・ギャンビット」という言葉の意味すら知らないレベルだったんですけれども、
(オープニング; チェスの定跡のひとつ)
これはただ事じゃないと思って観てみることにしました。

ルールをちゃんと知らなくてもわかるのに面白い丁寧な作品

「クイーンズ・ギャンビット」(クイギャビ)は、
Netflixリミテッドシリーズという1シーズン完結型の作品です。
1話あたり50分くらいで計7話なので、スルッと観れるが良いです。

海外ドラマにありがちな超複数シーズンとかじゃないので、
気持ち的には視聴するハードル低いですよね。

そして、もっとハードル低くなるのが、
チェスのルールを知らなくとも面白いようになっている点です。

主人公である少女が孤児院でチェスとで出会うところから描かれます。
そして師匠や仲間にチェス界のイロハを教えてもらいながら、
成長して時には挫折してライバルたちに立ち向かうので、
観てる人たちもなんとなくチェスの雰囲気を知りながら観れます。

もちろん細かいルールまでは解説していないですけどね、
それでも、盤面の詳細が物語で描かれることはそこまでないし、
世界トップの攻防が繰り広げられるんで問題なし。
そういうところが、ライトな層にもめちゃウケしてるんだと思いました。


それと、主人公の身近な人物が「チェスを1ミリも知らない」という設定で、たまにチェス未経験者たちの気持ちを代弁しくれている感じがするのも好感ですね。

チェスはわからないけど、
頑張る主人公を分からないなりにも応援する感じはいいですね。

ライバルとの対決と切磋琢磨の構図がわかりやすくてgood

幼いときに偶然チェスに出会った主人公は、
みるみるうちに年長者を倒すレベルまで成長します。

そして、世界トップクラスのチェスプレイヤーを目指すようになるんだけども、
階段を駆け上がる段ごとに立ちはだかるライバルたちの存在が非常にわかりやすく、そして物語のキーマンになりながら進んでいく様子が面白さの一つのミソになっていると思います。

最初は、チェスを教えてくれたおじさん、そして年上の若きプレイヤーたち、
「女は~」という壁にも向かっていき、全米そして世界へと。。。
その間色々あるんでそこは作品をチェックしてほしいんですが、
明確な目標に向かってがむしゃらに成長していくお話はスポ根感すらありますねえ。

ジャンプだと身体能力を武器に雑草魂的に全国へ駆け上っていく「ハイキュー」みたいな。

主人公の過去と人間性の描写がさらに物語に厚みをだしてくる

主人公終始、「チェスの天才」として描かれていくんですが、
天才はその卓越さゆえに「どこか壊れている」んです。
いや。「どこか壊れている」からこそ卓越した能力を発揮しているのかもしれないですね。

本作も才能を発揮すればするほど、
少しずつ壊れていくさまを見せられます。
表舞台の活躍と裏の心の闇的なものが表裏一体で描かれていて、
順風満帆な成長を描くシンプルなサクセスストーリーになっていないところがスパイスになっています。

主人公の過去や主人公自身の考え、
もしくは周りの人たちが心に抱えるものが
物語の進行とともにさらけ出されていくので、
次のエピソードでもっと知りたいと思わせてくれます。


ああもう、これ以上ネタバレを避けながら書くのは厳しい!
兎にも角にも最近のNetflixのドラマシリーズでもピカイチなので、
軽率に1,2話観てみると良いんじゃないでしょうか。

そして私と一緒にチェスの勉強を始めましょう。。。

実際の「天才」を描いた2つの映画

クギャビでチェスのあのヒリヒリとした頭脳戦の虜になったなら、
ぜひとも本物のチェスの天才について描かれた映画も観てみてください。

そして、チェスというのはやっぱり人を狂わせるのだなと思い知るのです…。

「完全なるチェックメイト」

あのトビー・マグワイア主演で少し話題にもなった映画ですね。
アメリカのチェスプレイヤー「ボビー・フィッシャー」が、
アメリカ史上初めて世界チャンピオンになった実際の大会について描いた作品です。

彼は冷戦下のアメリカでチェスに目覚め、
半ば米ソ冷戦の政治的事情にも巻き込まれながらも
当時世界最強と言われたボリス・スパスキーへ挑む話です。

実は「クイーンズ・ギャンビット」の主人公は、
ボビー・フィッシャーをモデルにしているとも言われていて、
(実はクイギャビの時代設定はフィッシャーが活躍した時代)
フィッシャーもチェスののめり込むにつれ様々なことに頭を悩ませ苦しんだ方です。

クイギャビの主人公に重ねながら、
実際のチェスの天才の数奇なチェス人生を知るのも面白いですよ。

「ボビー・フィッシャーを探して」

こっちはちょっと古めの映画ですが、
ジョシュ・ウェイツキンという天才プレイヤーの幼少期の話です。

時系列的にはちょうどボビー・フィッシャーが活躍した直後くらい、
我が子をポストフィッシャーにしようと少年少女の才能に将来をかける大人たちの物語でもあります。

飛び抜けた一つの才能にもたれかかって良いのか。
チェスの天才だからといって、
チェス以外のことをしちゃいけないのか。
どこか現在にも通じるようなテーマを投げかけている気がしていて、深みがある隠れた良作だと思います。

ボビー・フィッシャー時代のその後の時代へ続く後日譚的な観方をすると面白いかもしれないです!

ハマった作品のテーマで数珠つなぎに新しい作品を探索してみると面白いかも

今回は、「クイーンズ・ギャンビット」を起点に、
チェスと天才を主題に他の映画作品をつなげて紹介してみました。

ある有名作品からその作品のオマージュで次観る作品を決めたり…、


作中に現れる「シンボル」に着目して決めてみたり…、


「自伝」のように作風で次観る作品を決めてみたりしても、
面白い発見や思わぬ隠れた名作との出会いがあるかもしれないですね。


つくづく映画って色々な見方が楽しめるなあと思います。
2021年も素晴らしい映画との出会い、楽しみにしていきましょう~

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